【結論】旧式住基カードでのe-Taxは限界。4つの代替手段へ移行を
「住民基本台帳カードの電子証明書が使えない」「ICカードリーダーが認識しない」――。もしあなたがこのような状況に直面し、確定申告のe-Tax接続ができずお困りであれば、それは旧式の環境が現在のe-Taxシステムに対応しきれていないためです。
原因は、住民基本台帳カード向けの電子証明書が更新終了していること、そしてお使いのOSやブラウザのアップデートに旧型ICカードリーダーのドライバが対応していないことにあります。
しかしご安心ください。この記事を読めば、マイナンバーカードが今すぐ手元になくても、確定申告を完了できる具体的な方法が明確になります。
e-Taxでの確定申告ができない場合の代替手段は、以下の4つです。
- ID・パスワード方式:税務署での事前登録で申告
- 2次元バーコード方式:スマホアプリ連携での申告
- 印刷して提出(郵送):確定申告書を郵送
- 印刷して提出(持参):確定申告書を税務署へ持参
これらの代替手段を活用し、今年の確定申告を滞りなく完了させましょう。
原因特定|旧住基カード・ICカードリーダーでe-Taxが使えない3つの理由
お使いの住民基本台帳カード(住基カード)や旧型ICカードリーダーでe-Taxが利用できないのには、明確な理由が存在します。主な原因は以下の3点です。
理由1:住民基本台帳カード向け電子証明書の新規発行・更新が2015年12月で終了
住民基本台帳カードに搭載されていた公的個人認証サービス(電子証明書)は、マイナンバー制度の開始に伴い、2015年12月22日をもって新規発行・更新が終了しました。住基カードの電子証明書の有効期限は3年間だったため、現在、有効期限内の住基カードは存在しません。したがって、住基カードを用いた電子証明書によるe-Taxは、技術的に不可能です。
理由2:旧型ICカードリーダーの多くが最新OS・ブラウザに対応していない
旧型のICカードリーダーは、Windows 11/10や最新macOS、Google Chrome、Microsoft Edgeなどの主要ブラウザの最新バージョンに対応していないケースがほとんどです。OSやブラウザのアップデートに伴い、ICカードリーダーのドライバも更新される必要がありますが、生産終了した旧型リーダーではメーカーからのサポートが終了しており、最新環境で正常に動作しないためe-Taxに接続できません。
理由3:e-Taxシステム全体のセキュリティ基準(TLS1.2以上など)が強化されたため
国税庁のe-Taxシステムは、利用者のセキュリティ保護のため、通信プロトコルの基準を強化しています。特に、TLS1.2以上のセキュリティプロトコルが必須となり、古いOSやブラウザ、ドライバ環境からのアクセスはセキュリティ上の理由でブロックされるようになりました。これにより、旧式の環境ではe-Taxのウェブサイト自体にアクセスできない、あるいは電子証明書の読み取りができないといった事象が発生します。
これらの理由から、旧式の住基カードとICカードリーダーによるe-Tax利用は、すでに限界を迎えていると断言できます。
代替手段①:ID・パスワード方式|税務署での事前登録で申告
マイナンバーカードが手元にない場合でも、e-Taxで確定申告を行うための最も手軽な代替手段の一つが「ID・パスワード方式」です。
方式の概要
税務署で本人確認を行い、e-Tax用のID(利用者識別番号)とパスワードを発行してもらうことで、ICカードやカードリーダーなしに確定申告書等作成コーナーからe-Tax送信を可能にする暫定的な方式です。
【スペック】必要なもの
- 運転免許証、健康保険証などの本人確認書類
- (既に確定申告書等作成コーナーで申告書を作成している場合は、その控え)
【手順】
- 所轄の税務署へ行く:最寄りの税務署の窓口へ向かいます。
- 申込用紙を記入し、本人確認を受ける:「ID・パスワード方式の届出書」を記入し、窓口で本人確認書類を提示します。
- ID(利用者識別番号)とパスワードを受け取る:その場で「利用者識別番号等の通知書」が発行されます。ここにIDとパスワードが記載されています。
- 自宅PCの「確定申告書等作成コーナー」で申告:自宅のPCから国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、受け取ったIDとパスワードを入力してログイン。申告データを作成・送信します。
【メリット】
- ICカードもカードリーダーも不要:特別な機材の準備は一切必要ありません。
- マイナンバーカードも不要:マイナンバーカードの取得を待つ必要がありません。
- 即日発行可能:税務署に行けば、その日のうちにIDとパスワードが発行されます。
【デメリット】
- 最低一度は税務署へ行く必要がある:完全に自宅で完結するわけではありません。
- 暫定的な措置であること:この方式はマイナンバーカード方式が普及するまでの暫定的な措置であり、将来的に廃止される可能性があります。
代替手段②:2次元バーコード方式|スマホ連携での申告
ID・パスワード方式と組み合わせることで、スマホを活用し、自宅でe-Tax送信を完結させるのが「2次元バーコード方式」です。
方式の概要
PCの「確定申告書等作成コーナー」で作成した申告データを、スマートフォンアプリ「マイナポータルアプリ」を利用して最終送信する方式です。ID・パスワード方式でログインするため、マイナンバーカード自体の読み取りは不要です。
【スペック】必要なもの
- PC:確定申告書等作成コーナーを利用するため
- スマートフォン:マイナポータルアプリのインストールが必要
- ID・パスワード:ID・パスワード方式で税務署から発行されたもの
【手順】
- PCで「確定申告書等作成コーナー」へアクセスし、ID・パスワード方式でログイン:税務署で取得したIDとパスワードを使用します。
- 申告データを作成する:通常通り、画面の指示に従って申告書を作成します。
- 最終画面で表示される2次元バーコードを、スマホのマイナポータルアプリで読み取る:PC画面に表示される送信用の2次元バーコードを、スマホで起動したマイナポータルアプリのカメラでスキャンします。
- スマホ経由で電子署名を付与し、送信する:スマホ側で最終確認を行い、電子署名を付与してe-Taxへ送信します。
【メリット】
- ICカードリーダーが不要:スマホが電子署名機能を代行するため、カードリーダーは不要です。
- 税務署へ行かずに自宅で完結可能(ID・パスワード発行済みの場合):一度ID・パスワードを取得すれば、その後は自宅で完結できます。
【デメリット】
- PCとスマホの両方が必要:2つのデバイスを連携させるため、操作がやや煩雑に感じる可能性があります。
- マイナポータルアプリのインストールと初期設定が必要:アプリの利用に慣れていない場合は、多少手間がかかるかもしれません。
【スペック比較表】あなたに最適なe-Tax代替手段はどれ?
様々な代替手段がある中で、ご自身の状況に最適な選択肢を見つけるため、主要な申告方式を比較してみましょう。

| 比較項目 | ID・パスワード方式 | 2次元バーコード方式 | 郵送/持参(紙提出) | (参考)マイナンバーカード方式 |
|---|---|---|---|---|
| マイナンバーカード要否 | 不要 | 不要(ログインにID/PW) | 不要 | 必須 |
| ICカードリーダー要否 | 不要 | 不要 | 不要 | 必須 |
| 税務署訪問の要否 | 必須(初回のみ) | 不要(ID/PW取得済なら) | 不要 | 不要 |
| 必要機材 | PC | PC、スマホ | PC、プリンター | PC、マイナンバーカード、ICカードリーダー |
| 青色申告特別控除 | 65万円/55万円 | 65万円/55万円 | 10万円 | 65万円/55万円 |
| 手間の少なさ | 中(初回訪問あり) | 中(スマホ連携あり) | 高(印刷・郵送/持参) | 低(初期設定後はスムーズ) |
あなたに最適な選択肢は?
- とにかく機材なしで済ませたい、まずは今年の申告を乗り切りたい:
「ID・パスワード方式」が最適です。一度税務署へ足を運ぶ手間はありますが、それ以降はPCのみでe-Tax送信が可能です。 - 一度税務署に行くだけで、その後は自宅で完結させたい:
「2次元バーコード方式」が適しています。ID・パスワード方式でIDを取得後、スマホと連携することで自宅からの電子送信が可能です。 - e-Taxにこだわらず、最もシンプルな方法で済ませたい:
「印刷して提出(郵送・持参)」が最終手段となります。ただし、青色申告特別控除の額が減額される点には注意が必要です。
各方式のメリット・デメリットを客観的なスペックに基づいて評価し、ご自身の状況と照らし合わせて最適な方法を選択してください。
代替手段③④:最終手段としての「印刷して提出(郵送・持参)」
電子申告にどうしても対応できない、あるいは電子申告のメリット(青色申告特別控除65万円/55万円)を享受できなくても構わないという場合は、確定申告書を紙に印刷して提出する従来の方法が最終手段となります。
方式の概要
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」で作成した申告書データを、e-Taxで電子送信するのではなく、PDFとしてダウンロード・印刷し、必要書類とともに税務署へ郵送または直接持参する方法です。
【スペック】必要なもの
- PC:確定申告書等作成コーナーを利用するため
- プリンター:申告書を印刷するため
- 紙、封筒、切手:(郵送の場合)
【手順】
- PCで「確定申告書等作成コーナー」で申告データを作成する:画面の指示に従い、通常通り申告書を作成します。
- 「帳票表示・印刷」ボタンからPDFをダウンロードし、印刷する:最終確認後、PDF形式で申告書をダウンロードし、自宅やコンビニのプリンターで印刷します。
- 必要書類を添付し、押印の上、郵送または税務署の窓口・時間外収受箱へ投函する:源泉徴収票や控除証明書などの必要書類を添付し、所轄の税務署へ提出します。
【メリット】
- 特別な機材やID/パスワードが不要で、最もシンプル:ICカードリーダーやマイナンバーカード、事前のID取得といった準備が一切不要です。
- デジタル環境に不慣れでも対応可能:PCで申告書を作成する作業さえクリアできれば、提出は物理的な作業となります。
【デメリット】
- 青色申告特別控除が65万円/55万円から10万円に減額される:最大のデメリットです。e-Taxで電子申告を行うことで得られる65万円(または55万円)の特別控除は適用されず、一律10万円の控除となります。これにより、納税額が大きく増える可能性があります。
- 添付書類の省略ができない:e-Taxでは一部の添付書類の提出が省略できますが、紙提出の場合は全ての必要書類を添付しなければなりません。
- 提出に手間とコストがかかる:印刷、封筒の準備、切手代、郵送または税務署への移動時間と交通費が発生します。
青色申告特別控除の減額は、事業主にとって非常に大きな影響を及ぼすため、この点は十分に考慮した上で選択してください。
👇 楽天市場で日用品をチェックする ≫
確定申告に必要な文房具やプリンターのインク、あるいは気分転換になる美味しいコーヒー豆など、申告作業を快適にするアイテムは楽天で揃えませんか?楽天ポイントも貯まってお得です!
まとめ:旧式環境は卒業を。長期的にはマイナンバーカードが最適解
本記事では、古い住民基本台帳カードや旧型ICカードリーダーでe-Taxが利用できない場合の4つの代替手段を解説しました。
- ID・パスワード方式
- 2次元バーコード方式
- 印刷して郵送
- 印刷して持参
これらの方法により、当面の確定申告は「ID・パスワード方式」や「印刷して提出」で乗り切ることが可能です。しかし、これらの方法はあくまで暫定的な措置であったり、青色申告特別控除の減額といったデメリットが存在したりします。
来年以降の確定申告をより円滑に、かつ最大の控除額で済ませるためには、そして各種行政手続きのオンライン化に対応するためにも、長期的視点ではマイナンバーカードの取得が最も合理的かつ高機能な選択肢であると断言できます。

マイナンバーカードは、e-Taxだけでなく、マイナポータルを通じた各種行政サービス利用、健康保険証としての利用、公金受取口座の登録など、デジタル社会における利便性の高いツールとしてその重要性を増しています。今年の申告を無事に終えたら、ぜひマイナンバーカードの取得を検討し、今後の確定申告や行政手続きをよりスムーズに行える環境を整えることを強く推奨します。
忙しい毎日に、少しの「余裕」と「ワクワク」を。
仕事と家事に追われる中で見つけた「時短サービス(食材宅配)」や、週末の楽しみ「VOD(動画配信)」の活用術をシェアしています。
「実際に使ってみてどうだった?」という本音レビューを中心に、コスパ最強のサービスを厳選。
面倒なことは全部サービスに任せて、自分のための時間を確保しましょう!
最近のマイブームは、土日のドラマ一気見です。


コメント